光村推古書院

既刊案内

工芸

柳宗悦と京都

柳宗悦と京都

本体価格3,800円+税

(著)杉山享司・土田 眞紀・鷺 珠江・四釜 尚人
体裁/A5判- A5判-
ISBN978-4-8381-0580-9

大正13(1924)年、関東大震災で京都に疎開していた柳宗悦は、濱田庄司の紹介で河井寬次郎と出会うことになります。3人は弘法さん(東寺)や天神さん(北野天満宮)で開かれる骨董市に出かけ、そこで見つけたものは「下手(げて)もの」と呼ばれた雑器や布類でした。そして柳宗悦たちは、日常で使う道具の中にこそ「美」は存在すると考え、「民衆的工藝=民藝」 と名付けました。そして昭和8(1933)年東京に戻り、昭和11(1937)年目黒区駒場に日本民藝館を開設することになります。この約10年間に蒐めたモノは貨車4台分にのぼったといわれていますが、この京都時代が「民藝」にとっての揺籃期となったことは意外に知られていません。本書はその京都時代の柳宗悦にスポットを当てた、「民藝」誕生の秘密にアプローチした一冊です。

内容◎我孫子から京都へ~誰と出会い、何を行い、どんなものを蒐めたのか。(日本民藝館学芸部長・杉山享司)
◎「民藝」が誕生した磁場ー大正末期の京都と柳宗悦(同志社大学文学部講師・土田眞紀)
◎運命の出会い~柳宗悦と河井寬次郎(河井寬次郎記念館学芸員・鷺 珠江)
◎京都民藝散歩~柳宗悦の俤を訪ねて(京都民藝協会理事・四釡尚人)
4人の著者が、あらゆる角度から柳宗悦が京都に遺した足跡をたどります。

このページの先頭へ